井原山 983m  洗谷〜山頂〜水無〜源流〜アンの滝  04.05.08


私は山は好きだがヘビや虫は嫌いだ!
特に糸からブラ下っているイモムシ系やシャクトリ虫みたいな細長く、葉っぱなどにいる行動力抜群の毛の生えた虫なんかは特に嫌いだ!
冬の間は心配なかったが、これからの季節は出てくるから大変だ‥。

さて今回は久しぶりに井原山の洗谷ルートを登ってみた。
この洗谷ルートは井原山に登るコースの中では一番ハードなコースでもある。
渓流の中をひたすら登る道でロープ箇所はあり、傾斜はあり、大雨のあとは水量が増え
少し大変かもしれないが、大小さまざまな滝も見る事が出来、自然に出会える楽しいコースだ!

山頂からの下山ルートは水無鍾乳洞方面に下り、途中の分岐から源流コース(瑞梅寺川の源流)を
通ってダルメキ谷。自然歩道コースのアンの滝より少し上の所に出てスタート地点に戻った。

 コースとタイム

 08:00 ダルメキ谷・自然歩道登山口
 08:50 洗谷コース登山口
 10:40 井原山・雷山従走路
 11:10 井原山山頂(昼食)
 11:55 山頂出発
 12:40 源流コース分岐
 13:00 源流
 13:15 ダルメキ谷コースに出合う
 13:45 到着
注意 本文中には地図等が出てきますが説明しやすくするためにコヨーテ本人が作成したものであり、縮尺・方角等     は正確ではありません。
    またコースタイムには個人差があるため、正確に知りたい方は国土地理の地図や他の資料をお勧めします

ダルメキ谷コース登山口に車を駐車して出発!「山の家」の前を通って洗谷コース登山口に行く。
途中、美味しそうな「ユキノシタ」の葉が家の石垣側に沢山あった。もうすぐ花も咲かせる事でしょう。
登山口から川沿いにひたすら登っていく。

ダルメキ谷コース(井原山自然歩道)の登山口 洗谷コース登山口。
東に伸びる道は雷山の千如寺付近までいける中腹自然歩道だ。

久々のこのコースにウキウキ・ワクワク!
この時季に来ていなかったせいか、今まで「ラショウモンカズラ」の花を見た事がなかったのだがコース道沿いに沢山咲いているではないか!本でしか見た事が無かったこの花に出合えて感動!
「来てよかった!」
大小様々な滝を久しぶりに見ながらロープを伝わって登っていくとその途中で白いスミレの花を発見!
後で調べたら「コミヤマスミレ」である。人がいたら通りの邪魔になり写真なんてゆっくり撮れないものだが、コース終了まで人に会う事がなく、じっくり撮ることも出来た


 洗谷コース登山道


                       新緑が綺麗だ!

所々迷いやすいところもあるが、テープやケルンを注意して見て登ると大丈夫だ。
やがて沢と別れ最後に笹の中を通り抜けると縦走路にでる。ここから山頂まではピークを一つ越えてラストスパート!
縦走路ではホウチャクソウなども咲いていた。

ラショウモンカズラ。ヒゲを生やしたネズミみたいです。 コミヤマスミレ。萼片が反り返っているのが特徴です。

山頂広場では思ったよりも人が多くいた。今日は夕方から雨と言っていたがそんな様子には見えないくらい天気は良く晴れていた。
日焼けしそうなくらいだ。西側に少し降りたところの広場で昼食。お湯を沸かしてカップラーメンを食う。

水無鍾乳洞へのコースは山頂から三瀬峠側へ縦走路を少し下り、途中分岐より左折して下っていく。
傾斜が急な下りなので注意して下る。途中ロープもあり。

下り降りた所で沢に出合う。ここらは「日本庭園」と言われている所で夏は涼しい。
沢沿いの登山道を下っていくと、やがてオオキツネノカミソリの群落地を通る。
ここは西日本随一のオオキツネノカミソリの群落地であり、7月中旬から下旬にかけてオレンジ色の花を周囲一面に咲かせてくれる。
丁度今は葉が枯れている時季で、まだ枯れぬ「緑色」と枯れた
黄色」が混ざり合った景色が登山道沿いに長く伸びていて美しく感じられた。
初めて見る景色にまたまた感動!「来て良かった‥。」

黄色に色枯れていくキツネノカミソリの葉 源流コース(林間歩道)への分岐。ここから登る

今年は春になって3度このコースを登った。
オオキツネノカミソリの葉が出ている長い登山道の大舞台に主役とも言えるべき花を多く見る事が出来た。しかもそれは僅か2週間たらずで別の花へと主役を交代して景色を変えていたのである。
3月27日には白い「ユリワサビ」の花が登山道沿いにびっしりと咲いていたし、4月11日には「ニリンソウ」や「ヤマエンゴグサ」が咲いていた。
そして今回は期間が離れすぎたが、ラショウモンカズラやツボスミレなどが沢山見れた。
この移り変わりに改めて井原山の良さを感じたのであった。


今日の景色も含めて改めて感動!「来て良かった‥。」
「ん‥。」良い事尽くめで後で反動が来そうな‥そんな不安がふと横切った。
「いやな予感!」
それはこの後、分岐からの源流コースの時に見事に的中してしまった。

スミレ コンロンソウも咲いてます

源流コースは瑞梅寺川の源流を通るコースである。
オオキツネノカミソリの時季は事のほか水無鍾乳洞からのコースは人が多く、駐車場も車を置くのは至難の業である。私は今日のような「洗谷コース」やダルメキ谷コースを登って山頂に行き、オオキツネノカミソリの群落地を観賞し、この源流コースを使って出発地点に戻る事にしている。

林間歩道にあるベンチ 分岐。これより右の道へ


さて、自然歩道との分岐(山頂に向かう道)通過して源流に着く。
「久しぶりに源流の水を飲もう!」とザックを置いて数メートル離れた水場へと向かう。
今日は前回来た時よりも水量は多いようだ!コップに水を汲みゴクリ!「美味い!」
‥とここまでは良かった。
ザックの置いている所に戻って目を疑った‥。
「‥‥‥。」
ザックに虫がたかっている。
毛の生えた毛虫が5〜6匹はいた。
雨が近いせいなのか‥?その後も「小高い岩の上」「手すりの上」など高い場所にこれらの虫は多く見かけられた。
そしてザックも置いたばかりに上にゾロゾロ‥彼らの習性なのか?それとも彼らも登山者か?
そんな事はどうでもいい!めまいがしてきた。‥が、ここで倒れたらザックと同じ運命になる!
ステッキで一匹ずつ取り除き、背負わずにそのまま持って100mくらい先の川を徒渉するまで下った。
周囲にいない事を確認し、改めてザックに付いていないかを確認して背負うことにした。

林間歩道 瑞梅寺川源流

ダルメキ谷コースに入ってからも、この虫は見られたので休憩は取らず、アンの滝にも寄らず、ひたすら下って車を置いている登山口まで下った。
車に戻ってザックはまだ積まず(まだ隠れているかもしれないので‥)後で確認するとして帽子やスパッツなどを車に脱ぎ入れて着替えていると、またまたビックリ!車の中に一匹いるではないか‥。
どこまでしつこい奴だ!おそらくウエストポーチかスパッツに付いて一緒に下山したのだろう。
「虫は嫌いだ!」

こんな状態でした。

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